更年期と歩行力の関係—ホルモン変化と筋肉、姿勢習慣の整え方
こんにちは。
地下鉄本郷駅2番出口から徒歩20秒『本郷駅前整体アマ』の井上です。
「更年期になってから歩くとすぐ疲れる」
「脚が前に出にくい」——
そんな相談を多くいただきます。筋力の衰えだけでなく、ホルモン変化が筋肉・血管・神経に与える影響、そして日々の姿勢習慣が重なって、歩行の効率が下がることが背景にあります。機能的な身体の使い方の観点では、骨盤—股関節—足の連動性が乱れると、出力はあっても路面に力が伝わらず疲労が先に立ちます。
■体の仕組み・問題提起
女性ホルモンは筋たんぱくの合成や骨代謝、血管の柔軟性に関与します。分泌が低下すると筋量が落ちやすく、循環も滞りやすい。さらに猫背や骨盤後傾が癖づくと、股関節の動きが浅くなり歩幅が縮み、短い距離でも疲れを感じやすくなります。まずは「座り方」「立ち上がり方」「踏み出し方」の連続動作を整えることが土台です。
■簡単セルフケア
ふくらはぎポンプ体操
- やり方
- 椅子に腰かけ、足裏を床に。
- かかとをゆっくり上げ下げする。
- 10〜15回を1セット、朝晩2セット。
- 期待できる効果
- 下肢の静脈還流が高まり、むくみ・冷え・だるさの軽減。
- 歩行時の踏み出しが力強くなり、推進力が向上。
- 全身の循環が整い、回復しやすい体に近づく。
- 理由
- ふくらはぎは「第二の心臓」。筋ポンプ作用で血液を心臓へ押し戻し、酸素と栄養の巡りを底上げする。
- 足部からの感覚入力が高まることで、股関節や体幹の協調が回復する。
■日常で意識したいこと
- 座位は坐骨で座り、胸郭をつぶさない。
- 30〜60分に一度は立ち上がって足首を10回まわす。
- 歩行は「かかと→足裏外側→親指球(鼻緒の位置)」で体重移動し、最後は鼻緒の位置で押す。
- 薄手の靴下や足指が動く靴で、足裏の感覚を妨げない。
■サロンでできること
歩行分析と姿勢評価を行い、骨盤・股関節・胸郭の可動域を整えます。筋膜の滑走不良をケアし、足部の感覚入力を高めるタッチと、日常に落とし込めるエクササイズをお伝えします。仕事や家事の合間にできる「10秒リセット」もお伝えします。
更年期は体の基盤を見直す好機です。循環と連動性を取り戻すことで、短い距離からでも「軽く歩ける」感覚が戻ります。セルフケアで整えつつ、必要に応じて整体で関節可動域と神経の働きを底上げし、100歳まで歩ける体を一緒に育てていきましょう。
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