呼吸が浅いと「疲れ」が取れない理由 ― 酸素供給と神経系の回復
こんにちは。
地下鉄本郷駅2番出口から徒歩20秒『本郷駅前整体アマ』の井上です。
「夜は眠っているのに朝起きても疲れが残っている」
「休日に休んでもだるさが取れない」――
そんな声を多く耳にします。
その背景にあるのが「呼吸の浅さ」です。
普段意識しない呼吸が、実は疲労回復や自律神経の働きに大きく影響しています。
呼吸が浅いと酸素供給が不十分に
浅い呼吸では胸や肩を中心に息を吸い込み、肺の下部まで空気が届きません。
すると血液中の酸素濃度が下がり、筋肉や脳がエネルギーを生み出す力が不足します。
これが「慢性的な疲れ」につながります。
また、酸素不足の状態が続くと、乳酸など疲労物質が分解されにくくなり、筋肉の張りやだるさが取れにくくなります。
神経系から見た呼吸
呼吸は唯一、自律神経に直接アプローチできる行為です。
呼吸が浅く速いと交感神経が過剰に優位になり、常に“緊張モード”のままになります。
これでは回復すべき夜になっても体は休まりません。
一方で、深くゆったりした呼吸は副交感神経を優位にし、血管を広げ、消化や回復を促す働きを強めます。
つまり「呼吸の質」こそが、神経系の回復スイッチなのです。
姿勢と胸郭の関係
呼吸の深さは姿勢にも大きく左右されます。
猫背や巻き肩では胸郭が潰れ、肺が十分に膨らみません。
そのため、姿勢を整え胸郭の動きを取り戻すことが、呼吸改善の第一歩です。
セルフケア
胸郭ストレッチ+深呼吸
やり方
- 椅子に座り、両手を頭の後ろで組む
- 息を吸いながら胸を開いて肘を後ろに引く
- 息を吐きながら背中を丸める
- 5回繰り返した後、ゆったり腹式呼吸を3分
期待できる効果
- 胸郭が広がり、呼吸が深くなる
- 酸素供給量が増え、疲労物質の分解が進む
- 副交感神経が働き、心身の回復がスムーズに
なぜ効くのか
胸郭の柔軟性が回復すると、横隔膜の上下動がスムーズになり、肺全体を使えるようになります。
その結果、酸素が効率的に取り込まれ、神経系も“休息モード”に切り替わります。
日常で意識したいこと
- 長時間のデスクワークでは30分に1度、胸を開いて深呼吸する
- スマホを見下ろす姿勢は胸郭をつぶすので、視線を少し上げて使う
- 就寝前に3分間の腹式呼吸を行い、眠りを深める
「疲れが取れない」の背景には、酸素不足と自律神経の乱れがあります。
呼吸を深めることで体は本来の回復力を取り戻し、日々の疲労感が和らいでいきます。
胸郭ストレッチと深呼吸を毎日の生活に取り入れ、体のリズムを整えていきましょう。
100歳まで歩ける体づくりは、今日の一呼吸から始まります。
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